2022-01-08 歩行者 528 詩vol.5 歩行者 世の中に 背を向けた男が一人 夜の街を ポケットに手を入れ歩く 何が起ころうが かまわない クラクションも信号も目に入らない そいつは歩く 夜の道を 酒もたばこも捨てて 何も得たものはない あわれなひとりの男